死ぬほどの悩みはない

不安と心配――これがダブルショックで襲うのが「思いわずらい」です。

私たちは、今まで耐えられないと思うことをよく耐え、もう駄目だと思うときにも、

どうにか行き抜いてきたものです。

この試練をのりこえ、訓練を耐え忍んだのですから、断固とした「悟り」を得るべきです。

「野の花がどうして育っているか考えてみるがよい。働らきもせず紡ぎもしない。

それだのに、栄華をきわめたソロモンでさえ、この花一つほどにも着飾っていなかった。

野の草でさえ、神はこのように装って下さるのならあなたがたに、

それ以上よくして下さらないはずがあろうか……」

同じ状況のもとでも、ある人は全く平静で・他方は死ぬほどの心配をする、

まことに不安・心配は「心」のありようです。

明日の悪を思い煩わないこと、今日の命もわからぬ身です。

生きていない明日を思いわずらわない事。

思い煩いは無益・無意味!