聞くに早く・語るに遅く

唇をとじる者は命をながらえる、唇を大きくひらく者は滅びを招く……

人の噂話やかげぐちは、美味しい酒のように身に沁みていきます。

相手の悲しみや不幸が、大の「好物」となっていく、

悪癖をもたらすのが舌と唇の「魔モノ」です。

人間関係は「間」の学びです。

ひとの悪口中傷・非難を絶えず吐き出す唇、

これが「間」の中に入り込むと「悪魔」になります。

その反対に寛容・親切・善意を絶えずもち続けようと努力するとき、

間は「善間」となります。

「人は聞くに早く、語るに遅く、怒るにも遅くあるべきである」

まず、言葉数を少なくすること、

コトバが多いと予期せぬ「魔」も入ってくるものです。

そして、聞く「術」を学ぶこと、聴くことはコトバ数が少なくなることです。

愚痴を聞いてあげることによって、相手の悩みも半減します。

よき人間関係は「善間」をどう保とうかとする人に、

さらなる「深み」が与えられます。

 

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