金があれば・時間があれば・疲れてさえいなければ――
相手に金を・時間を・力を分け与えるのだが、との思いが通常人間です。
残念なことに、余るようにできていないのが「人生」であり「この世」です。
これを称して「不条理」といいます。
「少ししかまかない者は、少ししか刈りとれず、
豊かにまく者は豊かに刈り取ることになる。
各自は惜しむ心からでなく、また、強いられてでもなく、
自ら心で決めたとおりにすべきである。
天は喜んで施す人を愛してくださるのである」
まず、与え・施し・捨ててみることです。
与えたものは与え返され、捨てたものは倍になって還ってきます。
不条理が条理によって破られ、人知ではとうてい測り知ることのできない
「深み」が示されます。試してみる事です。
――だれでも余れば与えられるものです。
いま、持っているものの中から、与え分かちあうことを教えてください。
と祈ることです。