肉欲・情欲・邪欲は修行をしたり、からだの訓練によって
情念を捨て去ろうとしても、消え去るものではありません。
それは「肉のいのち」であり、生物本能なのです。
人間以外の動物は本能が満足されると、それ以上の欲望を求めません。
人間のみが貪欲となり、禁断の木の実を求めます。
「もし、あなたの右の手が罪を犯させるならそれを抜き出して捨てなさい。
五体の一部を失っても全身が地獄に投げ入れられない方が、
あなたにとって益である」
罪の原因になるもの、罪を誘発するものを完全に取り去ってしまうことです。
悪い思いが入らないようにするには、善い思いをとり込むこと、
それには自分のことではなく、他人のことに思いを集中する事!
まず自分を忘れてしまうことです。
これを肉の命に死ぬ、と言います。
肉に死ねば肉の働きも、攻撃も受けることはありません。
罪は肉の遺伝子が持ってきたモノです。