舌を制するものは世界を制す

praise

いのちを愛し、さいわいな日々を過ごそうと願う人は、

舌を制して悪を言わず、くちびるを閉じて偽りをかたらず、

悪を避けて善を行い、平和を求めてこれを追え――

あらゆる種類の獣・鳥・這うもの・海の生物は全て人類に制せられ、

また制されてきました。

しかし、舌を完全に制し得る人はひとりもいません。

舌は制しにくい悪であって死の毒に満ちています。

「生と死とは舌に支配される。

これを愛する者は豊かにその実を食べることができる」

相手を賛えるのもこの舌、相手を呪うのもこの舌です。

同じ口から褒め歌と呪いの罵詈雑言とが出てきます。

泉が甘い水と苦い水とを、同じ穴から吹き出すようなものです。

「口と舌とを守る者は、その魂を守って悩みにあうことはない――」

相手を殺し自分をも殺す、相手を生かし自分も生きるのがこの「舌」です。

言葉を口にするとき、よく意味を検索することです。

[the_ad id=”2922″]