怠け者よいつまで眠り込むのか、怠けるから貧しさは盗人のように
襲いかかり、乏しさはツワモノのようにあなたを掻き裂く――
人の心はそもそも怠けるようになっているものです。
あなただけが例外ではないのですから、悲観・絶望・ヤケにならないことです。
しかし極端な「怠け」はいただけません。
身を減ぼすのも、なまけ心がなまけ肉体となることです。
幸いなことに、人は怠けることを恥じる良心をもっています。
動物にはその制御装置がありません。
「怠け者よ、アリの所ヘ行きそのなすことを見て知恵を得よ、
アリはかしらなく・つかさなく・王もないが、夏のうちに食物をそなえ
刈り入れの時に糧を集める」
貧乏と恥ずかしめとは教訓を捨てる者にきます。
よく働らいて喜びに溢れるひとは、教訓を制御装置としている人です。
不思議なことに制御装置は、喜びを次の喜びに変えていくということです。