悲しむ者はさいわいです

Bless those who mourn

――悲しんでいるあなたはさいわいです。

なぜなら、あなたは慰められるからです。

人は順境にある間は何年たっても物事の表面しか知ることができません。

しかし悲しみに遇うとき、人は深いものを探りだし悲しみを

正しい態度でうけとり、新しい力と生きる勇気とが与えられます。

悲しみは私たちに二つのことを教えてくれます。

まず、自分の悲しみ・痛みを知ることによって、相手の悲しみがわかるようになります。

そして、なぜこの悲しみがわき上がるのだろうという

「存在」の意味を探るようになります。

悲しみをもって自分の存在を問い始めるときに、

悔い改めという真理の眼が与えられ物事の全ての背後を見通すことができます。

目からウロコが落ちることです。

自分の存在を通して悲しみの意味を悟り得るとき、

あなたに新しい生き方が与えられます。

悲しむ者はまことにさいわいです。

Bless those who mourn