相手に届くことばを

奥さんとの口喧嘩・子供との言い争い・職場でのトラブル…

これは私たちが「生身」の人間だからいたし方ないことです。

ひとはみな「肉につける者」つまり、肉体を宿としている者です。

肉のいのちは肉の言しかつむぎ出せません。

相手も肉につける者です。

肉の思いでしかそれを理解しようとはしません。

肉のコトバとは、自己中心コトバだからです。

相手の心に届いていないのです。

肉の言葉の貯蔵所である「魂」が、それを受けとっているからです。


『肉体を宿としている間は、主から離れていることを知っている。

私たちは見えるものによらないで、信仰によって歩いているのである。

それで私たちは心強い。

そして、むしろ肉体から離れて、主と共に住むことが願わしいと思っている。

そういうわけだから、肉体を宿としているにしても、それから離れているにしても、

ただ主に喜ばれる者となるのが、心からの願いである』


魂は肉につき、心は霊につながれています。

霊とは人のいのちをつくりあげる神のコトバです。

人の文字は見えるけど、神の文字は見えません。

信仰によって受け取る者には、みえる文字となります。

人のコトバは自分を喜ばすだけ、神のコトバは神を喜ばすものであり、

相手をも喜ばすことができる神の力です。

――主よ、いつもだれかと口争いばかりしております。

それは自己本位の肉のコトバだけを語っておるからです。

相手の心にとどき、益となるような心の言葉をつむぎ出さしてください。