「弱い者」こそ強くなる

ヒトの欲望は持てばもつほど「ドン欲」になるものです。

1を2に、2を4に、4を8にと欲望は倍憎します。

そして倍増が満足されると、それを維持管理するために、

さらなる「欲望力」が必要となります。

何もなければ何も恐れることはありません。

カネもモノも・知恵も力も・自分のものと思わないことです。

自分のものと思うから執着心がわき、争いも起こります。

一切を捨ててみることです……

無力であればあるほど強くなる……

この逆説の真理は大いなる教訓をもたらします。

自分を「無」と認めることはなかなか難かしいものです。

人間は自己・自我主張の生きものです。

「自分」を侵害されることを喜びません。

無となることができません。

つまり、無知・無能・無力を認めないから自我の衝突が起こり、トラブルが絶えません。

知・能・力を洗い落としてみると、べつの「自分」がみえてくるものです。