今日もイヤな一日だったと、悔いを残して夜を過ごしてはいけません。
人間はだれしも完全ではありません。
神・佛ではありません。
完全をなす力は「人」には無いのです。
貧しさの中にある人に、だれでも同情の言葉はかけられるものです。
暖まって十分な食事をしなさい、と言ってもそれに必要な「カネ」を
与えなくては同情心は「無」です。
「同情するなら金をくれ」というセリフも当然な要求です。
金を出すのも心、金を出さないのも心。
つまり、同情心の真・偽がためされるということです。
言葉は与えるが物は与えない、逆に物は与えても心は与えない――
人の為す善は最善ではなく次善です。
つまり、善は偽善に陥りやすいということです。
しかし、それを放棄してはいけません。
あなたの一日は最善でなく次善で十分だということです。
嘆き悲しまないことです。次善結構です。
偽善で悪の深みにはまるよりマシですから。