この世は罪の誘惑があるから災いである。
罪の誘惑は必ずくる。だから、それを来たらせる人は、災いをうける――
生きることは、誘惑と試練のあざなえる縄のようなものです。
ヒトは大きな試練には身構えますが、小さな誘惑にはつい気を許すものです。
そして、小さな罪のかさなりが、知らずしらず重荷となって、身を滅ぼしていきます。
「人が誘惑に陥るのは、それぞれ欲にひかれ誘われるからである」
人は誘惑に打ち勝つごとに少しづつ強くなり、つぎの誘惑にうちかつ「力」を得ます。
また、誘惑に負けるたびに少しづつ弱くなり次の誘惑に全く負けてしまいます。
人生の悲喜劇はこの法則のくり返しです。
現代人は相手に勝つことの教育はうけていますが、自分に打ち克つことの訓練はうけていません。
他人に勝つのではなく「自分に克つ」自分の欲に打ち勝つ者が勝利者です。
