「困ったときの神だのみ」は、人間の弱さ貧しさを言い表しています。
豊かなときには神は必要なく、貧しさの中にあるとき、
人は神を求めて泣き叫ぶものです。
これが、人間です。
祈りと願いとは違います。
願いは自分のもの・祈りは相手のものです。
相手の事を想うのが「祈」りです。
「願」と「祈」とは厳然と区別されなければなりません。
心にいます神が喜ばれるものが、祈りです。
「あなたは祈るとき自分の部屋に入り、戸を閉じて隠れた所においでになる、
あなたの神に祈りなさい。
すると、隠れた事を見ておられるあなたの神は、報いて下さるであろう」
いくらワメキ叫んでも、願は簡単にはききいれられません。
しかし、祈りは確実に応えられます。